(2015年3月ホワイトハウスにてミッシェル・オバマ元大統領夫人と
小酒部は右から4人目)
私は2015年3月、#アメリカ国務省 から「#国際勇気ある女性賞 (International Women of Courage Award )」を日本人として初めて受賞しました。
国務省が2007年に創設したこの賞は、
個人のリスクや犠牲を払いながらも、社会に前向きな変化をもたらすために優れた勇気、強さ、リーダーシップを発揮した女性に贈られます。
毎年各国の駐在アメリカ大使館から女性がノミネートされ、ファイナリストとして10名が授賞します。
私が受賞した理由は、
「どうしたら日本の職場が女性と家族に配慮するかについて、国民的な議論を巻き起こしたこと」を挙げてもらえました。
この賞は、女性賞のなかでは、最大かつ最高の賞だそうですが、日本人には全く知られていません。
私も受賞の連絡が来たときは「そんな賞があるんだ‥」というのが最初の感想でした。
なぜ知られていないかというと、この賞は発展途上国の方が受賞することが多いからです。
現に私も在日アメリカ大使館から
「この賞におさかべさんをノミネートしました。
けれど、この賞は発展途上国の方がファイナリストになることが多いので、ファイナリストに残ることはあまり期待しないでください。
万が一ファイナリストになったらワシントンに飛んでもらうので3月頭は予定を空けておいてください。
ファイナリストに残らなくても、アメリカ大使館でキャロライン大使とお祝いはするので楽しみにしていてくださいね」
というようなことを言われた記憶があります。
このような連絡が最初に来てから1ヶ月以上待たされました。
この賞について忘れかけていたある日、
「Amazing!!!!!(アメイジング)今すぐワシントンに飛んでくれ!!」
と授賞の電話がありました。
そのとき、
自分の活動が認められて「嬉しい」という気持ちはもちろんありましたが、
「先進国の日本が、発展途上国の方が多く受賞するこの賞を取ったと報道されたら、どんな反応になるだろう‥」と怖くなったのも覚えています。
けれど、
「そうだ!
世界経済フォーラム(WEF)が発表するジェンダー・ギャップ指数(男女格差の度合いを示す指数)では、日本は発展途上国と同じような状況だ。
だから、わたしが発展途上国の方々と並んで受賞しても、なにもおかしいことはない。」と思い直しました。
これが日本の現実なのですから。
参考記事:
4年の月日が経ち、今日の #国際女性デー を迎えましたが、
依然として日本はジェンダー・ギャップ指数はG7で最下位です。
政治の分野は特に差が大きく、#女性議員 はすべての評価項目の中で最低の順位となっています。
この現状をなんとかして変えていきたいですね。
何年後かの国際女性デーには
「昔はあんなに男女格差があったね」と振り返る日を迎えたいものです。
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